音楽技能検定を受けてみようと思ったとき、気になることのひとつが「受験するのにいくらかかるの?」という料金ではないでしょうか。
自分で受験する場合はもちろん、お子さんの受験を考えている場合も、1回の受験でどのくらい費用が必要なのかは事前に確認しておきたいところです。
音楽技能検定の料金は一律ではありません。
受験する級や実技・学科、会員区分によって検定料が異なります。
さらに、ピアノ実技では級によって認定に必要な曲数が違います。
そのため、料金表にある「1曲○○円」という金額だけを見ていると、級認定までに必要な費用をイメージしにくい場合があります。
この記事では、音楽技能検定のピアノ部門について、一般受験者の検定料を中心に整理しました。
「受けたい級はいくらなのか」「実技と学科の両方に料金が必要なのか」と迷っている方は、申込み前の確認に役立ててください。
※この記事では、2026年8月23日時点で公式サイトに掲載されている情報をもとに紹介しています。料金や受験条件は変更される可能性があるため、実際に申し込む際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
音楽技能検定の料金はいくら?
音楽技能検定(ピアノ部門)の検定料は、10級から1級まで級ごとに設定されています。
一般受験者の税込料金を見ると、実技は10級の7,150円/曲から、1級の28,600円/4曲まであります。
学科は1~8級に設定されており、一般受験者の税込料金は8級の8,250円から1級の16,500円です。

ここで最初に押さえておきたいのが、料金表にある実技の金額と、級認定までに必要な費用は同じとは限らないという点です。
たとえば、10級の実技料金は7,150円/曲です。
ただし、4~10級で級認定を受けるためには、「バロック・古典」と「ロマン・近現代」から1曲ずつ、合計2曲以上の合格が必要とされています。
そのため、「10級を1曲受験するといくら?」という質問なら7,150円ですが、「10級の認定まで目指す場合はいくら必要?」と考えるなら、必要な曲数まで含めて確認する必要があります。
また、9級・10級には学科がありませんが、1~8級では学科も設定されています。
1~8級で級として認定されるには、原則として実技と学科の両方に合格する必要があります。
少し複雑に感じるかもしれませんが、
①受けたい級を決める
②実技の必要曲数を確認する
③学科の有無を確認する
という順番で見ていくと整理しやすいです。
では、級ごとの料金をもう少し詳しく見ていきましょう。
音楽技能検定の検定料を級別に確認
ここでは、公式サイトに掲載されている一般受験者向けの税込料金を中心に整理します。
公式サイトの料金表には基本料金と税込料金が掲載されていますが、この記事では実際の支払額をイメージしやすいよう、税込料金を記載しています。
10級・9級の検定料
10級・9級には学科試験がなく、実技のみです。
一般受験者の税込検定料は、次のようになっています。
・ 10級:7,150円/曲
・ 9級:7,700円/曲
初めて料金表を見ると、「10級なら7,150円で級を取得できるのかな?」と思う方もいるかもしれません。
ここで確認しておきたいのが、先ほど触れた実技の認定条件です。
4~10級では、「バロック・古典」から1曲、「ロマン・近現代」から1曲の計2曲以上に合格することが級認定の条件になっています。
つまり、1曲分の受験料と、級認定までに必要となる受験内容は分けて考える必要があります。
また、3~10級については、1曲ずつ受験日を分けることもできます。
一度に必要な曲をすべて受ける方法だけではなく、「まず1曲受験して、もう1曲は別の日に」といった進め方も可能です。
お子さんが初めて検定を受ける場合などは、一度にすべて受験するのか、準備状況に合わせて分けるのかも考えておくと予定を立てやすいですね。
ただし、受験日を分ければ受験のために会場へ行く回数なども変わります。
検定料だけでなく、交通費やスケジュールも含めて考えておくとよいでしょう。
8級~4級の検定料
8級から4級になると、実技に加えて学科も設定されています。
一般受験者の税込料金は次のとおりです。
| 級実技学科 | ||
|---|---|---|
| 8級 | 8,250円/曲 | 8,250円 |
| 7級 | 8,800円/曲 | 8,800円 |
| 6級 | 9,350円/曲 | 9,350円 |
| 5級 | 10,450円/曲 | 10,450円 |
| 4級 | 11,000円/曲 | 11,000円 |
4~8級の実技では、2曲以上の合格が必要です。
また、学科では、楽典・聴音・リズム/視唱・初見視奏の中から2科目を選び、2科目の合計点で審査されます。
そのため、級の認定を目指す場合は、
「実技1曲分の料金+学科料金」だけを見ればよいわけではありません。
たとえば8級なら、実技は8,250円/曲、学科は8,250円です。
実技では認定に必要な曲数があるため、「8級を受けるなら8,250円」とだけ覚えてしまうと、実際に必要な受験内容とのズレが出てしまいます。
料金を見比べるときは、単純な1回分の金額ではなく、自分がどこまで受験する予定なのかを先に整理しておくと分かりやすいです。
「まず実技だけ挑戦したい」という場合と、「実技と学科の両方に合格して級認定まで目指したい」という場合では、考えておく費用も変わってきます。
3級~1級の検定料
3級以上になると、料金だけでなく実技の受験方法にも違いがあります。
一般受験者の税込料金は次のとおりです。
| 級実技学科 | ||
|---|---|---|
| 3級 | 12,100円/曲 | 12,100円 |
| 2級 | 18,700円/2曲 | 14,300円 |
| 1級 | 28,600円/4曲 | 16,500円 |
3級は、バロック・古典・ロマン・近現代から各1曲、計4曲以上の合格が級認定の条件です。
3級については、1曲ずつ受験することができます。
一方、2級は1回の受験で2曲を続けて演奏し、その2曲を分けて受験することはできません。
級認定には、バロック・古典から各1曲、ロマン・近現代から各1曲の計4曲以上の合格が必要とされています。
そのため、料金表の「18,700円/2曲」は1回に受験する2曲分の料金であり、級認定に必要な実技全体の料金を示したものではありません。
1級は、バロック・古典・ロマン・近現代の4曲を一度に演奏する形式で、分割して受験することはできません。
このあたりは、料金表だけを眺めていると少し分かりにくい部分です。
たとえば3級は「12,100円/曲」、2級は「18,700円/2曲」、1級は「28,600円/4曲」と、料金の単位そのものが違います。
上位級を検討している場合は、金額だけを横並びに見るのではなく、その料金に何曲分が含まれているのか、級認定には何曲の合格が必要なのかまで確認するようにしましょう。
実技と学科の両方を受ける場合、いくら必要?
音楽技能検定の料金を調べている方にとって、分かりにくいポイントのひとつが「実技と学科の両方を受けるなら、結局いくら考えておけばいいの?」というところではないでしょうか。
9級・10級は実技のみなので、学科料金は必要ありません。
一方、1~8級では学科が設定されており、級認定には原則として実技と学科の両方への合格が必要です。
たとえば8級の場合、一般受験者の税込料金は、
・ 実技:8,250円/曲
・ 学科:8,250円
となっています。
さらに、4~8級の実技では2曲以上の合格が必要です。
このように見ると、「8級の料金は8,250円」と一言で表すのが難しいことが分かります。
受験するだけなら1回ごとの料金を確認すればよいのですが、級認定まで目指すのであれば、必要な実技の曲数と学科まで含めて考える必要があります。
また、実技と学科は別の日程で受験することができます。
「一度に実技も学科も準備するのは大変そう」という場合は、それぞれの準備状況に合わせて受験する方法もあります。
ただし、級の認定には、実技と学科の両方の合格時期が3年以内であることが条件です。
たとえば先に実技へ合格し、しばらくしてから学科を受けようと考えている場合は、この期間にも注意しておきましょう。
料金だけでなく、「いつ、何を受験するのか」まで含めて計画しておくと、あとから慌てにくくなります。
音楽技能検定は検定料以外にも費用がかかる?
「料金」を調べるときは、公式の検定料だけでなく、実際に受験するために必要になる費用も気になるところです。
音楽技能検定では、受験時の案内で、実技・学科の合格証などの発送に使用するため、必要事項を記入したレターパックライト(青色)の持参が案内される場合があります。
実技と学科を同時に受験する場合の必要部数など、当日の持ち物については、申込み後に案内される最新情報も確認してください。
こうした細かな準備費用は大きな金額ではないとしても、「検定料だけ用意すれば終わり」と考えていると見落としやすい部分です。
また、受験会場までの交通費も考えておきたいところです。
会場が自宅から近ければ負担を抑えやすい一方、遠方の場合は電車代などが必要になります。
受験日を分ける場合は、会場へ行く回数が増える可能性もあります。
場合によっては付き添う保護者の交通費なども考えておいたほうがよいでしょう。
つまり、実際の受験費用を考えるときは、
検定料だけではなく、発送準備や交通費なども含めて無理のない金額か確認しておく
という見方が分かりやすいです。
もちろん、交通費などは音楽技能検定そのものの検定料ではありません。
人によって金額も異なるため、記事内で「総額○円」と一律に示すこともできません。
検定料と、それ以外に自分で必要になる費用を分けて考えてみてください。
音楽技能検定の料金で申込前に確認しておきたいこと
ここまででおおよその料金が分かったら、申込み前にもう一度条件を確認しておきましょう。
特に料金に関係する部分では、次のポイントを見ておくと安心です。
申込み後の変更・取消し・返金について確認する
申込み後の級・課題曲・受験会場などの変更、取消し、返金に関する条件は、申込みを確定する前に最新の案内を確認しておきましょう。
料金を支払ったあとに、
「級を間違えていた」
「課題曲を変更したい」
「別の会場にすればよかった」
とならないよう、手続き前の確認が大切です。
受験を具体的に考え始めると、日程を確保するために早めに申し込みたくなるかもしれません。
ただ、申込み前には級・課題曲・会場などをもう一度確認しておくほうが安心です。
特に保護者が代理で手続きをする場合は、先生や受験する本人とも内容を確認してから申し込むと、行き違いを防ぎやすいでしょう。
受験する級・実技・学科を確認してから申し込む
音楽技能検定では、級によって実技の必要曲数や学科の有無が異なります。
そのため、「○級の料金はいくら?」だけではなく、
・ 何級を受験するのか
・ 実技は何曲受けるのか
・ 学科は必要なのか
・ 級認定まで目指すのか
まで整理しておくと、必要な費用を把握しやすくなります。
特に初めて受験する場合は、「受験すること」と「級として認定されること」を同じように考えてしまいやすいかもしれません。
1曲ずつ受験できる級でも、級認定には複数曲の合格が必要な場合があります。
また、2級のように1回につき2曲を続けて演奏しながら、級認定には計4曲以上の合格が必要な級もあります。
「今回の受験料はいくらか」と「級認定までにどんな受験が必要か」の両方を確認しておくとよいでしょう。

会員料金など適用される料金を確認する
音楽技能検定には、日本音楽協会の正会員を対象とした受験料の割引があります。
公式サイトでは、正会員は音楽技能検定の受験料が10%割引、個人・指導者ともに正会員となっているW正会員の場合は15%割引と案内されています。
すでに会員になっている方は、一般料金だけを見て申し込まず、自分に適用される料金を確認しておきましょう。
一方、「割引が適用されるなら会員になったほうがよいのかな?」と考える方もいるかもしれません。
ここは、検定料の割引率だけで判断しないほうがよいところです。
会員になるための条件や費用もあるため、今後の受験予定や利用する制度なども含めて、自分に合っているか確認してみてください。
また、公式サイトでは、エントリー後の割引対応はできないと案内されています。
会員割引を利用する予定なら、申し込んだあとではなく申込み前に対象になっているかを確認することが大切です。
最新の検定料は公式サイトで最終確認する
この記事では2026年8月23日時点で公式サイトに掲載されている料金をもとに紹介しています。
ただし、検定料や受験条件が今後も同じとは限りません。
特に料金に関する記事は、時間が経つと情報が古くなりやすいものです。
そのため、実際に申し込むときは記事内の金額だけで手続きを進めず、公式サイトの最新料金表を確認してください。
確認するときは、
・ 受験する級
・ 実技の料金と曲数
・ 学科の料金
・ 自分に適用される会員区分
・ 実際に支払う税込金額
・ 申込み後の変更や返金について
まで見ておくと安心です。
少し確認項目は多く見えますが、申し込んでから「思っていた料金と違った」とならないためにも、最初に整理しておくとスムーズです。
料金だけで迷ったら「受ける目的」も一緒に考えてみよう
料金を一通り確認してみて、「思っていたより費用がかかるな」と感じた方もいるかもしれません。
特に級認定まで目指す場合は、実技1曲分の料金だけではなく、必要な曲数や学科まで考える必要があります。
ただ、検定を受けるかどうかは、金額だけでは決めにくいところもあります。
たとえば、
・ 今の実力を一定の基準で確認したい
・ 日々の練習に目標を作りたい
・ 実技だけでなく楽典や聴音などにも取り組みたい
・ 少しずつ級を上げながら学習を続けたい
など、受験したい理由は人によって違います。
金額だけを基準に一律に判断するより、自分が何を目的に受験するのかと照らし合わせて考えるほうが判断しやすいでしょう。
個人的には、「検定だから受けておいたほうがいい」と考えるよりも、料金や受験内容を確認したうえで、「今の自分(または子ども)にとって目標として使いやすそうか」という視点で考えるのが自然だと感じます。
反対に、目的がまだはっきりしていない場合は、急いで申し込む必要はありません。
音楽技能検定がどんな検定なのか、どのような人に向いているのかまで確認してから決めてもよいでしょう。
受験するかどうかを検討するときは、音楽技能検定のメリットは?受ける意味や注意点・向いている人を解説で、受ける意味や注意点、向いている人の特徴を確認しておくと判断材料になります。
音楽技能検定には、料金以外にも、実技と学科を組み合わせて学べることや、級ごとの認定条件などさまざまな特徴があります。
「料金については分かったけれど、その費用をかけて自分や子どもが受ける利点はあるのかな?」
と迷っている方は、音楽技能検定の特徴・利点・注意点・向いている人までまとめた記事もあわせて確認してみてください。
料金だけでは判断しにくかった部分が、もう少し整理しやすくなるはずです。
まとめ|音楽技能検定の料金は受験する級と内容を確認しよう
音楽技能検定(ピアノ部門)の料金は、受験する級や実技・学科、会員区分によって異なります。
一般受験者の場合、実技は10級の税込7,150円/曲から、1級の税込28,600円/4曲まで設定されています。
学科は1~8級にあり、一般受験者では8級の税込8,250円から1級の税込16,500円です。
ただし、ここで注意したいのは、料金表に掲載されている1回分の料金だけでは、級認定までに必要な費用を判断できない場合があることです。
級によって必要な実技の曲数が異なり、1~8級では学科への合格も必要になります。
そのため、申込み前には、
・ 受験する級
・ 実技の必要曲数
・ 学科の有無
・ 級認定まで目指すのか
・ 適用される会員区分
・ 申込み後の変更・返金条件
を確認しておくと分かりやすいです。
また、検定料以外に、受験案内で指定される発送用資材や会場までの交通費などが必要になる場合もあります。
「検定料はいくらか」だけでなく、実際に受験するためにどのくらいの費用を考えておけばよいのかまで整理しておくと安心です。
そして、料金を確認したあとに迷った場合は、金額だけで決めず、「何のために受験したいのか」も一緒に考えてみてください。
そのうえで音楽技能検定の特徴や利点・注意点まで確認すると、自分に合っているか判断しやすくなります。
最後に、料金や受験条件は変更される可能性があります。
実際に申し込む際は、公式サイトで最新の検定料・受験条件を確認してから手続きを進めてください。

