「ピアノを何年か続けているけれど、自分がどのくらい弾けるのか分からない」
「独学だから、自分のレベルを客観的に知る機会がない」
「昔習っていたピアノを再開したけれど、今の実力を一度試してみたい」
趣味でピアノを続けていると、こんなふうに自分の実力が気になることがありますよね。
特に大人になってから趣味で弾いている場合は、学校の試験のように定期的に評価される機会があるわけではありません。
好きな曲を弾けるようになる楽しさがある一方で、「私は今どのくらいのレベルなんだろう?」と現在地が気になることもあるでしょう。
ピアノの実力を確認する方法はひとつではありません。
先生や経験者に演奏を見てもらったり、自分の演奏を録音したり、人前で演奏したりする方法があります。
また、一定の基準に沿って挑戦できる検定を利用するのもひとつの選択肢です。
この記事では、自分のピアノの実力を試す5つの方法と、それぞれの特徴を紹介します。
「自分にはどの方法が合っているかな?」と考えながら読んでみてください。
ピアノの実力はどうやって確認すればいい?
「自分のピアノレベルを知りたい」と思ったとき、まず気になるのが初心者・中級者・上級者といった分かりやすい区分ではないでしょうか。
「この曲が弾けたら中級?」
「ピアノ歴○年ならどのくらい?」
このような目安があると、自分の現在地が分かりやすく感じます。
ただ、ピアノの実力にはいろいろな要素があります。
たとえば、
・ 楽譜を読む力
・ 指を動かす技術
・ リズムを正確に取る力
・ 音の強弱や表現
・ 初めて見る楽譜に対応する力
・ 一曲を最後まで仕上げる力
などです。
同じ期間ピアノを続けていても、得意なことは人によって違います。
時間をかけて難しい曲をきれいに仕上げるのが得意な人もいれば、初めて見る楽譜にもスムーズに対応できる人もいます。
好きなジャンルによっても、普段使っている技術は変わってきますよね。
そのため、「この曲が弾けるから○○レベル」とひとつの基準だけで判断するのは難しいところです。
ピアノの実力を試したいときは、まず「自分は何を確認したいのか」を考えてみると分かりやすくなります。
たとえば、
「今の自分に足りないところを知りたい」
「練習してきた成果を確認したい」
「人前でも弾けるようになりたい」
「何か分かりやすい目標がほしい」
では、それぞれ向いている方法が少し違います。
単純に「何級レベルなのか」という答えを探すだけではなく、何のために実力を確認したいのかを整理しておくと、その後の練習にもつなげやすくなります。

「読譜力」「演奏技術」「リズム」「表現」「初見力」「仕上げる力」などを、ひとつの円やバランス図で見せるイメージです。
「実力はひとつの数字では決めにくい」ということが直感的に伝わる図にします。
ピアノの実力を試す5つの方法
ここからは、自分のピアノレベルを確認するときに取り入れやすい方法を5つ紹介します。
どれかひとつだけが正解というものではありません。
「まずは気軽に試したい」「誰かに客観的に見てほしい」など、自分の目的に合わせて選んでみてください。
先生や経験者に演奏を見てもらう
自分の演奏について具体的な意見がほしいなら、ピアノの先生や演奏経験のある人に見てもらう方法があります。
自分ひとりで練習していると、できていない部分には意外と気づきにくいものです。
反対に、自分では「まだまだ」と思っているところを、第三者から見ると「ここはしっかりできていますよ」と言ってもらえることもあります。
実際の演奏を見てもらえば、
「リズムは安定している」
「この部分は指使いを見直したほうが弾きやすい」
「次はこのくらいの曲に挑戦できそう」
といったように、今後の練習につながるヒントも得やすくなります。
特に独学の場合は、自分で選んだ曲を自分なりの方法で練習することが多いため、一度第三者の視点を入れてみるだけでも気づきが増えます。
もちろん、継続的に教室へ通うことだけが方法ではありません。
単発レッスンなどを利用できる環境であれば、「一度今の演奏を見てもらいたい」という目的で利用する方法も考えられます。
自分が何レベルなのかを知るというより、今の強みや課題を具体的に知りたい人に向いている方法です。
弾ける曲の難易度を目安にする
「自分のレベルを知りたい」と思ったとき、現在弾いている曲から考える人も多いでしょう。
以前は楽譜を見ただけで「これは難しそう」と感じていた曲が、少しずつ弾けるようになっていれば、それも上達を感じられるひとつの材料です。
特に、過去に弾いた曲を振り返ってみると、自分の変化が分かりやすくなります。
半年前には苦労していたようなフレーズが、今ではそれほど難しく感じなくなっていることもあります。
こうした変化も成長を確認する材料になります。
ただし、曲の難易度だけからピアノ全体の実力を判断するのは少し注意が必要です。
たとえば同じ曲を弾ける場合でも、
・ 数か月かけて一曲を仕上げた
・ 短期間で譜読みから演奏までできた
・ 楽譜を覚えてから弾いた
・ 初見に近い状態でもある程度演奏できた
では、使っている力が異なります。
また、得意な曲調や苦手な技術も人によって違います。
そのため、
「この曲が弾けた=このレベル」
と決めるよりも、
「以前より挑戦できる曲の幅が広がった」
という成長の目安として考えるとよいでしょう。
昔弾いていた曲を久しぶりに弾いてみるのも、自分の変化を感じやすい方法ですよ。
自分の演奏を録音・録画して確認する
「まずは自分ひとりで試してみたい」という人に取り入れやすいのが、演奏を録音・録画する方法です。
普段の練習では、自分ではかなり弾けているつもりでも、録音して聴いてみると印象が違うことがあります。
演奏中は、
「次の音は何だっけ」
「ここを間違えないようにしよう」
と弾くこと自体に集中しているため、演奏全体を客観的に聴く余裕がないことも多いからです。
録音したものをあとから聴いてみると、
・ テンポが途中で速くなっている
・ 同じ場所で毎回止まりそうになっている
・ メロディーが思ったより聞こえていない
・ 左右の音量のバランスが気になる
・ 自分が思っていたより自然に弾けている
といった発見があります。
ここで大切なのは、気になるところばかり探さないことです。
録音すると、どうしてもミスや気になる部分に耳が向きがちですが、
「前よりテンポが安定した」
「この部分はきれいに弾けるようになった」
という変化も一緒に確認してみてください。
また、同じ曲を1か月後、3か月後と録音して残しておけば、自分の成長記録にもなります。
自分では「なかなか上達を実感できない」と感じていても、昔の演奏と聴き直すことで変化に気づく場合もあります。
スマートフォンがあれば始めやすいので、気軽に取り入れやすい実力確認の方法として、まず試してみるのもよいでしょう。
発表会などで人前で演奏してみる
普段とは少し違う形で実力を試したいなら、人前で演奏する機会を作る方法もあります。
発表会などに参加すると、本番の日に向けて一曲を仕上げるという明確な目標ができます。
普段の練習なら、間違えたところで止まってもう一度弾き直すことができます。
一方、人前で演奏するときは、多少のミスがあっても演奏を続け、一曲として最後まで届けることも必要になります。
そのため、
「途中で間違えても立て直せるか」
「最初から最後まで集中して弾けるか」
「本番までにどのように練習を組み立てるか」
といった、普段とは違う部分も見えてきます。
本番があることで練習への集中力が変わる人もいるでしょう。
ただし、人前での演奏には緊張もつきものです。
家では問題なく弾けていたのに、本番では思わぬところで間違えることもあります。
だからといって、本番の一回だけで「自分はこの程度なんだ」と決める必要はありません。
発表会は、実力を数字で測るというより、目標に向けて一曲を仕上げる経験を通して現在地を確認する方法と考えるとよいでしょう。
「いつか人前でも好きな曲を弾いてみたい」という人には、よい目標にもなります。
ピアノに対応した検定を受けてみる
「せっかくなら、何か基準のあるものに挑戦してみたい」
という人は、ピアノに対応した検定を利用する方法もあります。
検定によっては級や課題などが設定されており、目標を具体的に決める際の参考になります。
趣味でピアノを続けていると、
「好きな曲を弾けるようになる」
という楽しみはあっても、その先の目標を自分で決めるのが難しくなることがあります。
そんなとき、
「まずは取り組みやすい級を目標にしてみよう」
「次の課題に挑戦してみよう」
という目標があると、普段の練習にも区切りができます。
また、自分だけで「このくらい弾けるようになった」と判断するのではなく、一定の基準が用意されているものに挑戦したい人にも検討しやすい方法です。
ただし、ここは少し大切なところです。
検定の結果だけで、その人のピアノの実力や音楽的な魅力のすべてが分かるわけではありません。
たとえば、検定の課題には含まれていない部分が得意な人もいますし、本番の緊張によって普段通りの演奏ができない場合もあります。
反対に、検定に向けて練習することで、これまで意識していなかった部分に取り組むきっかけになることもあります。
検定は「自分の実力に点数をつけるもの」と考えるより、現在地を確認し、次の目標を作るためのひとつの物差しとして利用すると取り入れやすいでしょう。
ピアノの実力を試すなら「何を知りたいか」で方法を選ぼう
ここまで5つの方法を紹介しましたが、すべての人に共通して適した方法がひとつに決まっているわけではありません。
目的によって、向いている確認方法は変わります。
たとえば、
自分の弱点や今後の練習方法を知りたい人
→ 先生や経験者に見てもらう
普段の演奏を気軽に客観視したい人
→ 録音・録画して確認する
これまでの成長を自分なりに確認したい人
→ 弾ける曲や過去の演奏を振り返る
一曲を本番まで仕上げる経験をしたい人
→ 発表会などで人前で演奏する
基準のある目標に挑戦したい人
→ 検定を利用する
というように考えると、自分に合った方法を選びやすくなります。

「弱点を知りたい」「気軽に確認したい」「人前で試したい」「基準がほしい」などの目的から、5つの方法へ矢印でつなぐ図解にします。
この記事の中では、読者が自分に合った方法を判断する際に役立つ図です。
もちろん、ひとつに絞る必要もありません。
たとえば普段は録音で演奏を振り返りながら、ときどき先生に見てもらい、数か月先の目標として検定に挑戦する、といった組み合わせ方もできます。
個人的には、実力を確認するときほど「できないことを探す」だけにならないことも大切だと感じます。
ピアノを続けていると、どうしても次に弾きたい曲や難しい部分へ目が向くので、自分がすでにできるようになったことは見落としがちです。
以前の演奏を振り返りながら、
「初見で読める範囲が増えた」
「以前より両手で合わせるのが早くなった」
「一曲を最後まで止まらずに弾けるようになった」
といった変化も、自分の実力を考える大切な材料になります。
客観的な目標がほしい人にはピアノ検定も選択肢
ピアノを習っている子どもの頃は、発表会やレッスンの課題など、次の目標が自然と用意されていることがあります。
一方、大人の趣味ピアノでは、自分で目標を決めない限り、好きな曲を自由に弾き続けるスタイルになりやすいものです。
もちろん、それ自体もピアノの楽しみ方のひとつです。
ただ、
「最近、練習が何となくマンネリ化してきた」
「もう少し分かりやすい目標がほしい」
「今の実力を一度確認してみたい」
と感じたときには、検定が新しい目標になることがあります。
級や課題が用意されている検定であれば、取り組む目標を具体化しやすくなります。
漠然と「もっと上手になりたい」と考えるだけではなく、
「この課題を弾けるようにする」
「まずは自分に合いそうな級に挑戦する」
といった具体的な目標に変えやすいからです。
目標が決まれば、「今日は何を練習するか」も考えやすくなります。
その意味では、検定は実力を確認するためだけではなく、練習を続けるきっかけとして利用する方法でもあります。
一方で、検定によって課題や評価方法、受検方法などは異なります。
自分が知りたいことと検定の評価内容が合っているかどうかも見ておきたいところです。
知名度や級の取りやすさだけで判断するのではなく、自分の目的に合った検定かどうかを確認することが大切です。
大人の趣味ピアノでも検定は受けられる?
「検定に興味はあるけれど、大人が趣味で受けてもいいのかな?」
そんな疑問を持つ人もいるかもしれません。
特に、検定という言葉から子どもの習い事や音楽を専門的に学んでいる人をイメージすると、少しハードルが高く感じますよね。
大人になってから趣味としてピアノを続けている場合でも、年齢などの受検条件を満たす検定であれば、申し込みを検討できます。
検定を探すときには、
・ 年齢などの受検条件
・ どのような級が用意されているか
・ 課題の内容
・ 受検方法
・ 自分が挑戦しやすい仕組みか
といった点を確認してみましょう。
特に久しぶりにピアノを再開した人の場合、「どの級を選べばいいの?」というところで迷うこともありそうです。
最初から難度の高い級を選ぶ必要はありません。
まずは自分が取り組めそうな内容を確認して、練習の目標として使えるかどうかを見るのがよいでしょう。
また、検定によって仕組みは異なります。
具体的な受検条件や最新の課題、申し込み方法については変更される可能性もあるため、受検を決める前に各検定の公式情報を確認してください。
音楽技能検定という選択肢もある
ピアノの実力を試すために検定を探しているなら、候補のひとつとして音楽技能検定があります。
ここまで紹介してきたように、ピアノの実力を確認する方法はいくつもあります。
そのなかでも、
「何か基準のある目標に挑戦したい」
「普段の練習にひとつ区切りを作りたい」
「今の自分を確認するきっかけがほしい」
という人にとっては、検定という仕組みも検討できる選択肢です。
音楽技能検定についても、単に「合格すること」だけを目的にするのではなく、練習の目標や現在地を確認する機会として考える方法があります。
ただ、実際に受けるかどうかを判断するときは、
「どんな検定なの?」
「自分でも受けられる?」
「どのような特徴がある?」
「受ける前に知っておきたいことは?」
といった部分も気になりますよね。
このあたりまでこの記事で詳しく説明すると、「ピアノの実力を試す方法」という本来のテーマから少し離れてしまいます。
そのため、音楽技能検定そのものについては別の記事で詳しく整理しています。
音楽技能検定のメリットや受ける意味、注意点、向いている人を確認したい方は、こちらの記事で具体的に解説しています。
ピアノの実力確認の方法として検定が気になった人は、そちらも参考にして、自分に合いそうか確認してみてください。
ここは、音楽技能検定について詳しく解説するページへの内部リンクまたはアフィリエイト導線として配置できます。
この記事のテーマとのつながりを考えると、まず詳しい情報を確認できるページへ案内し、読者自身が内容を確認して判断できる導線にすると自然です。
まとめ|ピアノの実力を試すことを次の目標につなげよう
自分のピアノの実力が気になったとき、「私は初心者?中級者?」と分かりやすい答えがほしくなることがあります。
ただ、ピアノには楽譜を読む力や演奏技術、リズム、一曲を仕上げる力などさまざまな要素があるため、ひとつの基準だけで実力のすべてを判断するのは難しいものです。
実力を確認したいときは、
・ 先生や経験者に見てもらう
・ 弾ける曲から成長を振り返る
・ 自分の演奏を録音・録画する
・ 発表会などで人前で演奏する
・ ピアノに対応した検定に挑戦する
といった方法があります。
大切なのは、「何レベルなのか」という結果だけではなく、実力を確認したあとにどう活かすかです。
苦手な部分が見つかったなら、次の練習内容を考えるきっかけになります。
以前よりできるようになったことが見つかったなら、自分なりに上達を実感する材料にもなります。
そして、
「もう少し分かりやすい目標がほしい」
「一定の基準があるものに挑戦してみたい」
という人なら、検定を利用するのもひとつの方法です。
検定結果だけでピアノの実力や演奏の魅力がすべて決まるわけではありませんが、現在地を確認して次の目標を作るためのひとつの物差しとして活用できます。
音楽技能検定が気になった人は、特徴や受検前に確認したいポイントを見たうえで、自分のピアノの楽しみ方や目標に合っているか検討してみてください。
実際に申し込む場合は、受検条件や課題、申し込み方法などの最新情報を公式案内で確認しましょう。

